3/14 fumi 妻へ

妻へ。

中国蘇州へ来るまで後1.5ヶ月になった。時間というものはまだまだと思っても、不公平なく時間は刻み日が沈みまた平穏な次の日が何事も無かったようにやってくる。

太陽歴が生み出された頃は太陽の上昇と下降で時間や日の管理をしてきたのと同じように、日が昇ると毎日、同じ電車や車に乗り、同じ会社に出勤し、日が沈んだ数時間後に家路へとつく。時は、日は不公平なく次へと進む。

つまり、我々の感覚で仕事がダラダラと進んで1日が長く感じても秒針は同じ速度で進む。そして時間は有限だ。決して無限にあるものではない。僕と貴方が離れている時間も5月からの時間も有限だ。

僕は貴方を悲しませようとこの事を言いたい訳ではない。時間が有限であるからこそ、貴方が日本にいて少しでも話したい人がいれば今のうちにたくさん話して欲しいと思う。

時間も有限であると同時に、日本と中国の物理的な距離もあるし、周りはすべて中国語という言語の壁、連絡も日本との会話はすべて微信を通じての会話というように、制限されるものが多く発生する。

僕が、日本を出るときに急いで出来なかった反省もあり、この1.5カ月を貴方を愛してくれている人へ返報してくれることを僕は切に願っている。