9/30 fumi トキ

妻へ。

 

トキとは日本の国鳥と言われるかもしれないが、実は国鳥はキジで、トキは戦後絶滅する恐れが強かった為、その印象が根付いたようだ。トキは最後に佐渡島で野生のトキが捕獲され飼育されたが、結局、絶滅してしまい、大陸から譲り受けたつがいを飼育、繁殖させているというのが現状である。これがトキである。

しかし、トキはトキでも時が経つのは早い。2人でビクビクしながら蘇州へ来たあのトキから、早くも9ヶ月以上経ち、3月に犬を飼うだー、5月に妻が来るだー、6月に写真だー、9月は日本帰るだーと高級ソファの上であぐらかいてぼやき続けてきたが、あっという間に国慶節である。なんというトキの早さよ！（トキトキうるさい）。

このトキは誰に取っても公平に与えられたものなのに、私のように不平等に感じる人もいるだろう。仕事をして遅く帰る日々が続くと家でゆっくりできるトキの少なさは大いに感じる。帰れば飯を食べ酒を飲み眠くなり風呂に入れず、朝臭いのでファブリーズで全身コーティング。お風呂入ってないので会社で履き替える靴では、遅く帰ることで鬱屈した気持ちから醸造される爽やかなにほいが日々繰り返され積み重ねられる。くっさー。

さて、私の気持ちをチェンジするトキが来たようだ。100メートル走を11秒台で走れと自分なりに走ってみたけど、結果は13秒くらいで、頑張ったつもりでも、監督や仲間から腕の振り方がおかしいとか、お尻が突き出てるとか言われ、頑張ったのに色々言われるからしっくりこない。ちっきしょー！

一応、これに対して、私は相手のことを受け入れることはするが、なぜ私の走り方がダメなのか納得がいかない。それは圧倒的に経験が少ないから言われてることに納得がいかないからだ。

9ヶ月経って遅いかもしれないが、もう少し外を見る機会を増やすトキが来たようだ。。。