6/1 派遣さんが突然言ったこと

妻へ。

あれは、私がいつもここからというシュールな芸で有名なお笑いのモノマネを飲み会でやって、女性の派遣さんだけ小笑受け取ったくらいの頃に遡る。

その派遣さんは、加藤さんという再雇用の人と二人三脚で働いており、加藤さんの奥さんからの弄られトーク、例えば「私みたいな家庭でも虐げられても踏ん張ってる存在って何ていうか知ってる?濡れ落ち葉っていうのよ。ほら濡れた落ち葉はホウキで掃いても掃いても取れないでしょ」派遣さんがキャッキャしてるのを、対面から片腹を抑えながらも私はPCの画面と睨めっこしていた。

そんな軽そうな派遣さんは、ある日、年初の抱負にすんごくいいこと言った。

「仕事は単純にやるんじゃなくって、この人何考えて依頼してんだろ、何というか先手先手を読んで仕事したいです!」

派遣さんは、当時でいうと私くらいの歳だっただろう。何言ってんだこの人、どうせまたキャッキャしてるんでしょ、って感覚で私は話を聞いていた。

でもあれから10年近く。依頼することが多くなると、相手に先手を読ませるような仕事を考えるようになった。つまり、この仕事の意図を先に伝えている。育成という点では本当はいけないだろう。しかし、達磨のような無表情だったり、態度で示すから、私は常にああだこうだと先に目的を伝えるようになった。

話は長くなったが、何事においても目的はある。何の為にやるのか。何の為にあるのか。製品でも同じである。

しかし、ここ中国では目的を捉えず、えいままよ的な用途や行為が目立って極まりない。話を伸ばすが、中国はとにかくスケールが大きい。ただそんなことは理由にならない。目的があって話や仕事や人間関係や物事や製品が成り立つと思う。

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写真は過積載の様子